アニマルポータルとは
アニマルポータルは、京都大学発のバイオロギング機器メーカーBiologging Solutions株式会社が提供する、野生動物追跡・鳥獣害管理のクラウドプラットフォームです。LoggLawシリーズのGPS首輪と連携し、自治体・大学・研究機関で利用されています。
アニマルポータルは、自治体や研究機関の現場では「鳥獣害管理クラウド」「鳥獣管理システム」「野生動物管理システム」「GPS首輪管理クラウド」(英語では wildlife management platform / human-wildlife conflict management software)とも呼ばれるカテゴリのサービスです。LoggLaw G シリーズの GPS 首輪と連動し、装着個体の位置情報・接近アラート・捕獲報告・目撃情報を統合管理できます。
ポータル画面ツアー
GPS首輪から届く位置情報を、地図上でリアルタイムに可視化。装着個体の現在地・移動軌跡・行動圏を、PCとスマートフォンの両方から直感的に確認できます。


主な機能
アニマルポータルに関する技術について、国際特許を出願中です。
GPS移動情報の可視化
装着した動物の現在地、移動軌跡、行動圏をヒートマップ形式でリアルタイムに確認。PCやスマートフォンからいつでもアクセス可能。
目撃情報の共有
日時、位置、痕跡、被害状況、写真を現場から投稿・集計。GPSデータと地図上で重ね合わせて表示。
高度な地図表示
国土地理院の標準地図、衛星・航空写真(2D・3D)、地形図(2D・3D)に対応。地形に合わせた正確な状況把握が可能。
チーム連携
地域の関係者間で情報をリアルタイムに共有。紙ベースだった報告をデジタル化し、効率的な連携を実現。
多種多様な動物に対応
サル、クマ、シカ、イノシシ、アライグマ、カワウの6種に対応。
スマートフォン対応
現場からスマートフォンで目撃情報を投稿。GPSデータの確認も外出先から可能。
長期運用対応
LoggLaw Gシリーズと連携。ソーラーパネル搭載で年単位の長期運用が可能。
活用シーン
クマ・サルの出没監視
集落への接近をいち早く察知し、住民への注意喚起や追い払いに活用。被害を未然に防止。
行動圏の特定
ヒートマップから動物が頻繁に活動するエリアを特定。効率的な罠の設置や緩衝帯の整備に活用。
被害報告のデジタル化
紙ベースだった目撃・被害報告をデジタル化し、地域全体でリアルタイムに共有。迅速な対応を実現。
地域ぐるみの対策
自治体・専門家・農家・住民が同じプラットフォームで情報を共有。効果的な地域対策を推進。
現場運用を支える機能
位置情報の可視化だけでなく、捕獲・追い払い・報告書づくりまで、鳥獣害対策の現場業務までデジタル化します。
捕獲報告管理
捕獲日・場所・性別・齢区分・手法などを写真付きで記録。承認ワークフローで集計し、PDF / Word で出力できます。
追い払いスケジュール・参加ランキング
地域の追い払い活動を日程登録・参加管理。獲得ポイントに応じたランキングで、住民の継続的な参加を後押しします。
自動レポート生成
月次・四半期・年次のレポートを、統計グラフ・GPS軌跡図・集落別の接近状況を入れて自動生成。被害対策会議や行政報告の資料づくりを効率化します。
出没予測(ニホンザル)
ニホンザルの群れの出没を予測モデルで算出し、確率レベルに応じてメールで事前に通知。先回りした対応を支援します。
獣害対策ナレッジベース
鳥獣害対策のノウハウ記事を集約。担当者の異動や世代交代があっても、現場の知見を組織に蓄積・共有できます。
公開マップ
ログイン不要で目撃情報やGPSヒートマップを住民へ公開。地域全体での情報共有と注意喚起を促します。
アニマルポータルでできること一覧
位置情報の可視化から、住民との情報共有、追い払い・捕獲の管理、報告書づくりまで。アニマルポータルで対応できる機能を一覧にまとめました。
| 機能 | できること | 提供状況 |
|---|---|---|
| GPS位置情報の可視化 | 装着個体の現在地・移動軌跡・行動圏(KDE)・滞在密度ヒートマップを、地図上にリアルタイム表示。 | 提供中 |
| 接近アラート | 自宅や畑など登録した地点への接近を、300m / 600m / 1,000m の3段階でメール・プッシュ通知。 | 提供中 |
| ジオフェンス(エリア通知) | 地図上に描いた任意の形のエリアへの進入・離脱を、GPS首輪デバイス本体が検知して通知。 | ベータ提供中 |
| 出没予報(ニホンザル) | GPSデータをもとに集落ごとの出没確率を予測し、確率レベルに応じてメール・プッシュで事前通知。 | ベータ提供中 |
| 目撃・被害情報の共有 | 日時・位置・痕跡・被害状況・写真を現場のスマートフォンから投稿。圏外ではオフライン保存し、通信回復時に送信。地図には目撃・被害・捕獲を種類ごとの色で重ね、動物種の絞り込みや密度(ヒートマップ)表示に切り替えられる。 | 提供中 |
| 住民への情報公開(公開マップ) | ログイン不要の公開マップで、移動軌跡/ヒートマップ(昼夜フィルタ付き)や目撃情報、住民向けお知らせを公開。地図上に集落名を表示し、閲覧者が位置情報を許可すると、現在地の近くに測位データがある場合はその範囲へ自動で拡大。 | 提供中 |
| 追い払い活動の管理 | 地域の追い払い活動を日程登録・参加管理。住民は所属集落を選んでその集落の予定に参加でき、活動報告から目撃情報も同時に登録できる。獲得ポイントに応じたランキングで住民の継続参加を後押し。 | 提供中 |
| わなの管理 | わなの設置場所・種類・状態を地図上で管理し、見回りや捕獲実績と紐づけて記録。猟友会などの一般メンバーも自分のわなを登録でき、捕獲報告で使ったわなを選ぶと捕獲の記録が自動で残る。わな猟免許・捕獲許可の有効期限を記録し、期限切れ・期限間近を一覧で知らせる。 | 提供中 |
| 防護柵・電気柵の管理 | 電気柵・ワイヤーメッシュ・トタン・ネット・複合柵などを地図上にライン登録し、稼働中/破損/補修中/撤去済で状態管理。点検・補修・破損通報の記録を電圧値(kV)や写真付きで蓄積。交付金などの財源・事業名・事業年度・耐用年数を記録し、絞り込みと柵台帳のCSV出力に対応。 | 提供中 |
| 集落点検 | 誘引源・侵入経路・防護柵・隠れ場所の4カテゴリで問題箇所を登録し、緊急度と対処ステータス(要対処/対応中/完了/経過観察)、担当者、対処前後の写真まで管理。 | 提供中 |
| 捕獲報告の管理 | 捕獲日・場所・性別・齢区分・手法を写真付きで記録し、承認ワークフローで集計。 | 提供中 |
| 群れ管理(ニホンザル) | 群れごとの台帳に頭数調査の結果を記録して推移を確認。GPS首輪を期間つきで群れに紐付け、捕獲報告・目撃情報も群れ単位で整理(承認済みの捕獲は性別・齢区分ごとに自動集計)。 | ベータ提供中 |
| 担い手台帳(メンバーの活動実績) | メンバーごとのわなの見回り・捕獲・集落点検・追い払い報告の件数を年度ごとに一覧し、CSVで出力。担い手の確保や活動実績の確認に活用。 | ベータ提供中 |
| センサーカメラの管理 | センサーカメラの設置地点と撮影記録を管理し、GPS・目撃情報と同じ地図上で確認。 | 提供中 |
| ねぐら管理(カワウ) | カワウのねぐら・コロニーの位置と規模を登録・更新し、地図上で分布を把握。 | 提供中 |
| 報告書の自動生成 | 月次・四半期・年次のレポートを統計グラフ付きで自動生成し、PDF / Word で出力。GPS軌跡図と目撃・被害の分布図、集落別の接近状況、前期比較を収録し、四半期・年次では月別推移のグラフも付く。設定により、行動圏(KDE)の面積を2つの期間で比べる項目も追加できる(プレビュー・PDF)。 | 提供中 |
| データダウンロード | GPSデータをCSV・KML形式で、行動圏(KDE)をGeoJSON形式で出力。わな・センサーカメラ・ねぐらの記録もCSVで出力でき、QGIS向けの一括出力には目撃・被害・駆除・柵・点検・わななどのレイヤをまとめて収録。 | 提供中 |
| GPS首輪の遠隔設定 | 測位間隔などの首輪の設定を画面から遠隔変更。設定が首輪に反映されたことを自動で確認・通知し、想定時間内に届かないときも知らせる。 | 提供中 |
| スマホアプリのような利用(PWA) | ホーム画面に追加してワンタップ起動。プッシュ通知に対応し、接近アラートなどをその場で受信。通知をタップすると、該当するGPS首輪を選んだ状態で地図が開く。 | 提供中 |
| 獣害対策ナレッジベース | 動物種ごとの生態、電気柵・わなの使い方、GPSデータの活用、捕獲の許可手続きなど、鳥獣害対策の記事を図解付きで集約。担当者の異動や世代交代を越えて現場の知見を組織に蓄積。 | 提供中 |
| 高度な地図表示 | 国土地理院の標準地図、衛星・航空写真(2D・3D)、地形図(2D・3D)に対応。 | 提供中 |
| 対応動物 | サル、イノシシ、シカ、クマ、アライグマ、カワウの6種に対応。 | 提供中 |
| 対応ハードウェア | GPS首輪「LoggLaw Gシリーズ」。LTE-M通信で受信機不要、ソーラーパネル搭載で年単位の長期運用が可能。 | 提供中 |
※「ベータ提供中」の機能は、新アニマルポータルにてベータ版(試験提供)としてご利用いただけます。従来のポータルも引き続きご利用いただけます。 新アニマルポータル(animal-portal.jp)を開く
解析アウトプット例
取得したGPSデータは、移動軌跡・行動圏(KDE)・ヒートマップの3形式で自動生成。報告書や被害対策会議の資料としてそのまま活用できます。
ニホンザル



ニホンジカ



ご利用いただける方
地方自治体・行政機関
地域ぐるみの鳥獣害対策の基盤として、住民への情報提供や対策立案に活用。
研究者・専門家
野生動物の行動圏解析や生態調査、捕獲効率の向上に活用。
農家・地域住民
被害予防のための早期警戒と情報共有、追い払いの効率化に活用。
対応ハードウェア
LoggLaw Gシリーズ
鳥獣害対策用次世代GPS首輪。LTE-M通信で受信機不要、ソーラーパネル搭載で長期運用可能。
- • LTE-M通信:携帯電話エリアでデータ送信、受信機設置不要
- • 太陽電池搭載:年単位の長期稼働が可能
- • 完全防水・堅牢設計:野生動物の過酷な環境に対応
- • 補助金対応:「鳥獣被害防止総合対策交付金」等の対象
