首輪型獣害対策用GPS(GPS首輪)

LoggLaw G2C

LTE-M通信・ソーラー充電対応のGPS首輪。サル・シカ・クマなどの行動をリアルタイム監視。自治体や研究機関での野生動物管理に広く採用されています。

GPS首輪とは

GPS首輪は、野生動物の首に装着する GPS / GNSS 受信機と通信機器を組み合わせたトラッキングデバイスです。衛星測位によって動物の位置情報を継続的に記録し、モバイル通信または内蔵メモリへの蓄積を通じて、行動圏・移動経路・滞在時間などを客観的に把握できます。

目視観察や電波テレメトリーでは得られなかった長期連続の行動データを取得できるため、野生動物管理・鳥獣害対策・保全研究の各分野で活用されています。

VHF首輪との違い

従来の VHF 首輪は電波を発信するのみで、位置を特定するには受信機を持った調査員が現地で方向探知する必要がありました。GPS首輪は衛星測位で緯度経度を直接記録し、LoggLaw G シリーズのように LTE-M 等のモバイル通信を備えたモデルであれば、取得データをクラウドへ自動転送して遠隔・準リアルタイムで行動を確認できます。

主な特徴

LTE-M通信

省電力な LTE-M 通信により、広範囲のエリアでリアルタイムに位置情報を送信可能。

ソーラー充電

太陽光パネル搭載で、電池切れの心配なく長期間の運用が可能。メンテナンスフリー。

長寿命設計

高効率な電力管理により、ソーラー充電と組み合わせて数年間の連続運用を実現。

堅牢な筐体

野生動物の激しい動きや過酷な環境にも耐える頑丈な設計。IP67防水対応。

リアルタイム監視

専用アプリやWebダッシュボードで、いつでもどこでも動物の位置を確認可能。

ジオフェンス機能

指定エリアへの侵入・離脱を自動検知。鳥獣害対策や保護活動に活用可能。

対象動物別の活用例

LoggLaw G シリーズは中大型哺乳類を対象とした GPS 首輪です。主な対象動物と活用例は次のとおりです。

サル用GPS首輪(ニホンザル群れの行動追跡)

ニホンザル群れの行動圏追跡、季節移動の把握、追い払い施策の効果検証に活用されます。次世代GPS首輪「LoggLaw G2C」を用いた厳冬期のニホンザル行動パターン長期モニタリングの事例があります。

シカ用GPS首輪(ニホンジカの行動圏調査・農林業被害対策)

ニホンジカの行動圏把握、越冬地特定、農地や森林への侵入パターン分析に活用されます。2026年3月には上高地におけるニホンジカ越冬初確認の調査で LoggLaw G2C が用いられ、信濃毎日新聞で報じられました。

クマ用GPS首輪(ツキノワグマの出没監視)

ツキノワグマの行動追跡、集落や人の活動エリアへの接近検知に利用されます。ジオフェンス機能と組み合わせることで、指定エリアへの侵入時に自動アラートを発報し、早期の注意喚起・対応につなげられます。

導入事例

当社のGPS首輪「LoggLaw G2C」を活用した上高地でのニホンジカ越冬初確認の調査事例を、お知らせページで紹介しています。

お知らせ記事を読む
LoggLaw G2C

Gallery

実際の製品画像および使用風景をご覧いただけます。

※ 掲載画像は実際の製品と一部異なる場合があります。仕様は改良のため予告なく変更することがあります。

Specifications

製品の技術仕様詳細

基本仕様

LoggLawG2他社製品 (国内製)他社製品 (海外製)
GPS測位機能
国内電波法準拠
データダウンロードの簡便さ◎ (携帯電話網へ自動送信)✗ (受信機を持って生物に近づく必要がある)✗ (受信機を持って生物に近づく必要がある)
運用期間の延長○ (太陽光による充電)○ (太陽光による充電)

※ 製品の改良により仕様は予告なく変更される場合があります。

GPS首輪の選び方

GPS首輪は調査目的・対象動物・運用期間によって選定すべきスペックが異なります。ここでは VHF 首輪との比較と、製品選定時に押さえておきたい観点を整理します。

VHF首輪とGPS首輪の比較

比較項目VHF首輪GPS首輪(LoggLaw G)
位置情報の取得電波方向探知による推定衛星測位による緯度経度記録
リアルタイム性調査員による現地探知時のみLTE-M 経由で準リアルタイム取得
現地作業受信機携行・方向探知が必須装着後は遠隔取得が基本
データ量点的な観測データ連続した軌跡データ
長期運用電池交換を前提ソーラー充電で長期運用可能

選定時の観点

対象動物の体格・首周り

装着する動物の体格と首周りに適したサイズ・重量を選択する必要があります。動物福祉の観点から、首輪重量と対象動物の体重比を慎重に検討することが重要です。

通信方式・運用エリア

LoggLaw G シリーズが採用している LTE-M 通信は、一般的な携帯電話の通信エリアとほぼ同じ範囲で利用できます。深山地帯など通信圏外の地域では、圏内に入ったタイミングで蓄積データをまとめて送信する運用を検討します。

運用期間・電源方式

数ヶ月単位の短期調査か、数年単位の長期モニタリングかによって適切な電源方式が変わります。長期運用ではソーラー充電モデルの選定が有効です。

アニマルポータルとの連携

LoggLaw G シリーズで取得した GPS データは、鳥獣害対策・自治体運用向けクラウドプラットフォーム「アニマルポータル」と連携します。地図上での行動圏可視化、ジオフェンス設定、接近アラート配信、複数個体の同時管理など、現場運用に必要な機能を提供します。

LoggLaw G シリーズ・GPS首輪 よくあるご質問

どのような動物に対応していますか?
LoggLaw G シリーズは主に中大型哺乳類を対象としています。ニホンザル、ニホンジカ、ツキノワグマなどでの運用実績があります。具体的な推奨装着動物・体格についてはお問い合わせください。
バッテリー寿命はどれくらいですか?
太陽光発電なしの状態でも約1年間の運用が可能です(GPS測位12回/1日、データ送信1回/1日の条件時)。ソーラーパネルによる充電を組み合わせることで、さらに長期間の連続運用が可能です。実際の運用期間は個体の行動パターンや日照条件に依存します。
測位・送信の間隔は設定できますか?
測位間隔・データ送信間隔ともに調査目的に応じて設定可能です。詳細な行動解析が必要な場面では高頻度測位、長期モニタリングではバッテリー効率を優先した間隔設定など、柔軟なカスタマイズに対応します。
装着後は必ず捕獲して回収する必要がありますか?
LTE-M 通信で位置データを遠隔取得できるため、データ取得のための再捕獲は基本的に不要です。首輪のベルト部にはコットン製の生地を採用しており、自然劣化により 2〜3 年程度で首輪が自然脱落する想定です。ドロップオフ機構(電気的に切り離す仕組み)は搭載していません。
通信はどこまでのエリアに対応していますか?
LTE-M の通信エリアは、一般的な携帯電話の通信エリアとほぼ同じ範囲でご利用いただけます。通信圏外では、圏内に入ったタイミングで蓄積データをまとめて送信する設定が可能です。
複数個体を同時に追跡できますか?
可能です。機器ごとに固有 ID が割り当てられ、クラウドプラットフォーム上で複数個体の行動を同時に可視化・比較できます。
取得したデータはどの形式でエクスポートできますか?
CSV、KML、GeoJSON などの標準的な形式でエクスポートできます。GIS ツールや解析ソフトウェアとの連携が容易です。
アニマルポータルとの連携は必須ですか?
LoggLaw G シリーズはアニマルポータルと連携する運用を基本としています。取得データは CSV・KML・GeoJSON などの形式でエクスポートできるため、既存の GIS 環境や解析ソフトウェアで個別に扱うことも可能です。自治体・研究機関それぞれの運用体制に合わせたご提案が可能ですので、詳細はお問い合わせください。

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