GPS COLLAR FOR SIKA DEER

農林業被害対策のためのシカ用GPS首輪

ニホンジカ・エゾシカの行動圏と越冬地を、計画策定に必要なデータ精度で。

「シカの被害が増えているが、どこから侵入しているか分からない」「越冬地を特定して効率的に捕獲したい」――自治体・研究機関・林業事業体でニホンジカ・エゾシカ対策に取り組むご担当者様向けに、シカ専用設計のGPS首輪「LoggLaw G2C シカモデル」をご案内します。

シカ専用設計
ニホンジカ・エゾシカ専用設計

ニホンジカの体格・行動特性を踏まえたシカ専用モデル(345g)。首輪のコットンベルトは2⁠〜⁠3年で自然劣化・自然脱落するため、回収のための再捕獲も不要です。

再捕獲不要
太陽電池×LTE-M

太陽電池搭載で長期運用。電池交換のためにシカ個体を再捕獲する手間を最小化。LTE-M で全国どこでも携帯網に直接データ送信。

上高地導入実績
越冬地特定の実績

2026年3月、上高地におけるニホンジカ越冬初確認の調査で LoggLaw G2C が用いられ、信濃毎日新聞で報じられました。

シカ用GPS首輪とは

シカ用GPS首輪とは、ニホンジカ(Cervus nippon)・エゾシカ(C. n. yesoensis)の首に装着し、衛星測位(GPS / GNSS)で位置情報を取得するトラッキングデバイスです。捕獲を前提とする従来の VHF(電波探知)テレメトリと異なり、緯度経度を直接記録し、モバイル通信を介してクラウドへ自動転送できるため、調査員が現地に常駐しなくともシカ個体の行動圏・移動経路・越冬地・採食地利用を継続的に把握できます。

ニホンジカは農林業被害の主要因のひとつで、環境省により指定管理鳥獣(ニホンジカ・イノシシ)に指定されています。シカ用GPS首輪を装着すれば、農地・植林地・採食地・越冬地の利用パターンを定量化でき、防護柵設置・捕獲計画・第二種特定鳥獣管理計画の策定に客観的根拠を提供できます。

本ページでは、ニホンジカ・エゾシカ対策に特化した当社シカ用GPS首輪「LoggLaw G2C シカモデル」の特長・活用シナリオ・導入実績を解説します。

なぜシカ対策にGPS首輪が有効なのか

ニホンジカによる農林業被害は、シカの行動圏・季節移動・採食地利用を正確に把握しないと根本的な解決が困難です。シカ用GPS首輪は、目視観察・痕跡調査・カメラトラップでは得られない以下のデータを提供します。

個体の行動圏が定量化できる

ニホンジカの行動圏は数十〜数百ヘクタールに及びます。シカ用GPS首輪を装着すれば、個体の利用エリア(KDE 50% / 95%等高線)を地図上で定量化でき、農地・植林地・採食地の利用頻度を客観評価できます。

越冬地・季節移動を特定できる

ニホンジカは積雪量・餌資源に応じて夏冬で生息域を変えます。GPS首輪で年間データを取得すれば、越冬地・夏季利用域・移動経路を特定でき、捕獲・防除の最適な時期と場所を計画できます。2026年3月には上高地でのニホンジカ越冬初確認の調査で当社GPS首輪が用いられました。

農地・植林地への侵入を解析できる

シカ用GPS首輪のトラックデータから、農地・造林地・苗畑への侵入時刻・侵入経路・滞在時間を解析できます。電気柵・防鹿柵の設置位置の最適化、防護対象エリアの優先順位付けに活用できます。

捕獲計画・管理計画に活用できる

第二種特定鳥獣管理計画(ニホンジカ管理計画)・指定管理鳥獣捕獲等事業の策定・効果評価において、シカ用GPS首輪のデータは個体数・密度推定のキャリブレーション、捕獲圧の効果検証に活用できます。

LoggLaw G2C シカモデル ― ニホンジカ・エゾシカ向け仕様

当社のシカ用GPS首輪「LoggLaw G2C」は、ニホンザル・ニホンジカそれぞれに専用モデルを用意しており、シカモデルはニホンジカ・エゾシカの体格を踏まえた設計です。装着方法・装着個体の体重比については動物福祉の観点から慎重な検討が必要なため、ご相談に応じて運用方法をご提案しています。

シカモデル重量345g(首輪部含む)
対象動物ニホンジカ(Cervus nippon)・エゾシカ(C. n. yesoensis)/カモシカでの装着実績あり
通信方式LTE-M(Cat-M1)/ NTT Docomo・Softbank 4Gエリア
測位方式GPS / GNSS(測位精度 〜20m)
電源太陽電池搭載(太陽光なしで約1年運用:GPS測位12回/日、送信1回/日時)
送信間隔標準1日数回、最大GPS測位2分・送信5分間隔(遠隔切替)
防水・温度完全防水 / -10°C〜40°C(積雪・寒冷地での運用実績あり)
首輪ベルトコットン製(2⁠〜⁠3年で自然劣化・自然脱落)
ニホンジカ専用設計
コットンベルト自然脱落 / 再捕獲不要

実トラックデータ ― ニホンジカの長期モニタリング

当社のシカ用GPS首輪「LoggLaw G2C」を装着したニホンジカの実測トラックです。LTE-M通信でクラウドへ自動転送されたデータを、アニマルポータル上で行動圏・移動経路・越冬地として可視化しています。

ニホンジカの移動経路(実トラック)
ニホンジカの移動経路(実トラック)
行動圏ヒートマップ
行動圏ヒートマップ
行動圏解析(KDE等高線)と季節移動
行動圏解析(KDE等高線)と季節移動

シカ用GPS首輪の活用シナリオ

自治体・研究機関・林業事業体でのシカ用GPS首輪「LoggLaw G2C シカモデル」の代表的な活用シナリオです。

行動圏

ニホンジカ個体の行動圏マッピング

個体ごとに行動圏を地図化し、農地・植林地・採食地の利用頻度を定量評価。第二種特定鳥獣管理計画・指定管理鳥獣捕獲等事業のベースデータとして活用できます。

越冬地特定

越冬地の特定と捕獲ポイント立案

厳冬期にシカ個体が集中する越冬地を年間データから特定。捕獲圧を集中的にかけられるエリアを特定し、効率的な個体数管理を実現します。上高地でのニホンジカ越冬初確認の調査事例があります。

農林業被害

農地・植林地への侵入経路解析

農地・造林地・苗畑への侵入時刻・経路・滞在時間を解析。電気柵・防鹿柵・忌避剤の設置位置の最適化、効果検証に活用できます。

季節移動

夏冬の季節移動経路の特定

標高差や植生変化に応じたニホンジカの季節移動を年間データから抽出。被害発生時期の予測と先回り対策に活用できます。エゾシカでは積雪深に応じた低標高移動の解析にも有効です。

出没監視

集落・市街地接近の早期警戒

アニマルポータルに自宅・畑・集落境界などの守りたい地点を登録すると、シカ個体がその地点に接近した段階で 緊急300m / 警戒600m / 注意1,000m の3段階で接近アラートを自動メール通知します(任意形状エリアの進入・離脱を検知するジオフェンス機能は近日提供開始予定)。

研究連携

大学・研究機関との共同研究

ニホンジカ・エゾシカの行動生態、個体群動態、生息地利用、人為的影響などの研究テーマで、大学・研究機関にもご利用いただいています。京都大学発のメーカーとして、研究設計段階からのご相談に対応します。

シカ対策におけるGPS首輪 ― 通信方式による違い

シカ用GPS首輪は通信方式によって運用感が大きく変わります。シカ対策現場で特に重要となる観点で整理しました。

シカ対策での評価観点基地局型シカ用GPS首輪LTE-M型シカ用GPS首輪(LoggLaw G2C)
広域移動・越冬移動への追従基地局範囲外ではデータ欠落LTE-Mカバレッジ全域で継続取得
山岳・寒冷地での運用中継基地局の保守が困難な場合あり完全防水・-10°C対応、積雪寒冷地での運用実績
再捕獲負担(電池)電池切れ時に再捕獲が必要太陽電池搭載で再捕獲を最小化
自治体側のインフラ中継基地局の設置・電源・保守クラウドのみ、現地インフラ不要
高頻度モード対応送信間隔が固定の機種が多い最大GPS測位2分・送信5分の高頻度モードに遠隔切替
補助金機種による鳥獣被害防止総合対策交付金の対象

※ 上記は通信方式の代表的な特性に基づく一般的な整理であり、特定メーカーの製品仕様を網羅したものではありません。

LoggLaw G2C の全国導入実績

25
都道府県で導入
65+
自治体・研究機関・企業
675+
アニマルポータルユーザー

当社のGPS首輪「LoggLaw G2C」は、2026年5月時点で全国25都道府県・65以上の自治体・研究機関・企業でご利用いただいています。そのうちニホンジカ・エゾシカを対象とした獣害対策・行動研究での運用実績があり、2026年3月には上高地でのニホンジカ越冬初確認の調査で採用され、信濃毎日新聞で報じられました。

鳥獣被害防止総合対策交付金の対象

農林水産省「鳥獣被害防止総合対策交付金」の対象製品です。市町村が策定する被害防止計画に基づき、シカ用GPS首輪「LoggLaw G2C」の導入経費を交付金で賄える場合があります。詳細は所管課・農政事務所までご確認ください。

アニマルポータル ― シカ用GPS首輪の運用クラウド

シカ用GPS首輪 LoggLaw G2C で取得したデータは、当社クラウド「アニマルポータル」上で地図可視化・行動圏(KDE)算出・複数個体の同時管理・目撃情報共有・捕獲報告管理が可能です。守りたい地点への接近を3段階距離(緊急300m / 警戒600m / 注意1,000m)で通知する接近アラートを標準搭載。CSV / GeoJSON エクスポート、PDF レポート出力にも対応し、既存 GIS 環境との併用も容易です。なお、任意形状エリアの進入・離脱を検知するジオフェンス機能は近日提供開始予定です。

アニマルポータルの詳細

シカ用GPS首輪 よくあるご質問

シカ用GPS首輪は何頭に装着すれば行動圏が分かりますか?+
ニホンジカは単独行動または小群(メスを中心とした母系群)で行動するため、調査対象とする個体・群を直接装着するのが基本です。地域全体の生息状況を把握するには、エリアと社会構造を踏まえて装着頭数を検討します。ご相談に応じて装着個体数のご提案も承ります。
シカ用GPS首輪は何年使えますか?+
LoggLaw G2C シカモデルは太陽光発電なしの状態でも約1年運用可能で、太陽電池による充電を組み合わせることでさらに長期間の連続運用が可能です(GPS測位12回/日、データ送信1回/日の条件時)。首輪ベルトはコットン製で、自然劣化により2⁠〜⁠3年程度で自然脱落する設計です。
エゾシカやヤクシカにも使えますか?+
エゾシカ(Cervus nippon yesoensis)はニホンジカの亜種で、シカモデルでの装着実績があります。-10°Cまでの動作温度・完全防水仕様で、北海道など積雪寒冷地での運用にも対応しています。ヤクシカや他の亜種についても、個体の体格や装着方法のご相談に応じてご提案いたします。
越冬地の特定はどの程度の精度で可能ですか?+
GPS / GNSS 測位精度は〜20m です。標準設定で1日数回の測位を行えば、ニホンジカが集中して滞在する越冬地(年間数千〜数万測位点の集積エリア)を、KDE 等高線として明確に特定できます。上高地でのニホンジカ越冬初確認調査でも本機種が用いられ、信濃毎日新聞で報じられました。
シカ用GPS首輪の導入に補助金は使えますか?+
農林水産省「鳥獣被害防止総合対策交付金」の対象製品です。市町村が策定する被害防止計画に基づき、シカ用GPS首輪の導入経費を交付金で賄える場合があります。詳細は所管課・農政事務所までご確認ください。
農地・植林地への侵入解析にはどう活用できますか?+
ニホンジカの GPS トラックデータと、農地・造林地・苗畑などの保護対象エリアを重ね合わせることで、侵入時刻・侵入経路・滞在時間を定量化できます。アニマルポータル上で複数個体のデータを同時可視化でき、電気柵・防鹿柵の設置位置の最適化、忌避剤散布の優先順位付け、効果検証に活用できます。
基地局型のシカ用GPS首輪と何が違いますか?+
基地局型(VHF / 920MHz中継)はシカが基地局の通信範囲外(山岳・越冬移動先など)に移動するとデータ欠落が発生しやすく、自治体側で基地局の設置・電源・保守を担う必要があります。LoggLaw G2C は LTE-M 携帯網へ直接データ送信するため、シカの広域移動・季節移動にも追従でき、追加インフラも不要です。

シカ用GPS首輪の導入をご検討の自治体・研究機関・林業事業体ご担当者様へ

対象個体数・調査エリア・運用体制に応じたシカ用GPS首輪のご提案、補助金活用のご相談、現地での実証実験のご相談まで承ります。まずはお気軽にお問い合わせください。