GPS COLLAR FOR JAPANESE MACAQUE

自治体運用のためのサル用GPS首輪

ニホンザル群れの行動を、追い払い・早期警戒に必要なリアルタイム精度で。

「サル群れの出没で困っている」「追い払い後の挙動が掴めない」――自治体・研究機関でニホンザル対策に取り組むご担当者様向けに、サル専用設計のGPS首輪「LoggLaw G2C サルモデル」をご案内します。

サル専用設計
ニホンザル専用設計

ニホンザルの体格・行動特性を踏まえたサル専用モデル。首輪のコットンベルトは2〜3年で自然劣化・自然脱落するため、回収のための再捕獲も不要です。

再捕獲不要
太陽電池×LTE-M

太陽電池搭載で長期運用。電池交換のためにサル個体を再捕獲する手間を最小化。LTE-M で全国どこでも携帯網に直接データ送信。

追い払い対応
最大2分間隔の高頻度モード

追い払い直後のサル群れの動きを把握するため、最大GPS測位2分・送信5分間隔の高頻度モードに遠隔で切り替え可能。

サル用GPS首輪とは

サル用GPS首輪とは、ニホンザル(Macaca fuscata)の首に装着し、衛星測位(GPS / GNSS)で位置情報を取得するトラッキングデバイスです。捕獲を前提とする従来の VHF(電波探知)テレメトリと異なり、緯度経度を直接記録し、モバイル通信を介してクラウドへ自動転送できるため、調査員が現地に常駐しなくとも群れの行動圏・移動経路・出没パターンを継続的に把握できます。

ニホンザルは群れで行動するため、群れの中の1〜2個体にサル用GPS首輪を装着すれば、群れ全体の動きを高い精度で推定できます。出没情報の住民通知、追い払い施策の効果検証、被害発生前の早期警戒、季節移動経路の解析など、自治体の獣害対策現場で広く活用されています。

本ページでは、ニホンザル対策に特化した当社サル用GPS首輪「LoggLaw G2C サルモデル」の特長・活用シナリオ・導入実績を解説します。

なぜサル対策にGPS首輪が有効なのか

ニホンザルによる農作物被害・人身被害は、サルの群れ行動の把握なしには根本的な解決が困難です。サル用GPS首輪は、従来の目視調査や聞き取り調査では捉えきれない以下の課題に応えます。

群れ全体の行動圏が見える

ニホンザルの群れの行動圏は数km²〜数十km²に及びます。サル用GPS首輪を装着すれば、群れがどの集落・農地・林地を、いつ・どの頻度で利用しているかを地図上で可視化できます。

出没を予測できる

蓄積された行動データから、サル群れの出没パターン(時間帯・季節・地域)を分析できます。集落への接近が確認された段階で、住民・農家へ早期通知することで被害を未然に防げます。

追い払い効果を検証できる

花火・モンキードッグ・電気柵などの追い払い施策の前後でサル群れの行動がどう変化したか、データで検証できます。「効果があったか・なかったか」「再侵入までの時間」「移動経路の変化」を客観的に評価可能です。

複数群れの個体識別ができる

1自治体に複数のサル群れが存在する場合、群れごとにサル用GPS首輪を装着することで、どの群れがどのエリアを担当しているかを識別できます。捕獲・追い払いの優先順位付けに役立ちます。

LoggLaw G2C サルモデル ― ニホンザル向け仕様

当社のサル用GPS首輪「LoggLaw G2C」は、ニホンザル・ニホンジカそれぞれに専用モデルを用意しており、サルモデルはニホンザルの体格・行動特性を踏まえた設計です。装着方法・装着個体の体重比については動物福祉の観点から慎重な検討が必要なため、ご相談に応じて運用方法をご提案しています。

サルモデル重量316g(首輪部含む)
対象動物ニホンザル(Macaca fuscata)
通信方式LTE-M(Cat-M1)/ NTT Docomo・Softbank 4Gエリア
測位方式GPS / GNSS(測位精度 〜20m)
電源太陽電池搭載(太陽光なしで約1年運用:GPS測位12回/日、送信1回/日時)
送信間隔標準1日数回、最大GPS測位2分・送信5分間隔(遠隔切替)
防水・温度完全防水 / -10°C〜40°C
首輪ベルトコットン製(2〜3年で自然劣化・自然脱落)
ニホンザル専用設計
コットンベルト自然脱落 / 再捕獲不要

実トラックデータ ― ニホンザル群れの長期モニタリング

当社のサル用GPS首輪「LoggLaw G2C」を装着したニホンザル群れの実測トラックです。LTE-M通信でクラウドへ自動転送されたデータを、アニマルポータル上で行動圏・移動経路・出没頻度として可視化しています。

ニホンザル群れの移動経路(実トラック)
ニホンザル群れの移動経路(実トラック)
群れの行動圏ヒートマップ
群れの行動圏ヒートマップ
行動圏解析(KDE等高線)
行動圏解析(KDE等高線)

サル用GPS首輪の活用シナリオ

自治体・研究機関でのサル用GPS首輪「LoggLaw G2C」の代表的な活用シナリオです。

行動圏把握

ニホンザル群れの行動圏マッピング

群れに1〜2個体サル用GPS首輪を装着し、季節・年間を通じた行動圏を地図化。獣害対策計画・捕獲計画のベースデータとして活用できます。

出没予測

集落接近の早期警戒

アニマルポータルに自宅・畑・集落境界などの守りたい地点を登録すると、サル群れがその地点に接近した段階で 緊急300m / 警戒600m / 注意1,000m の3段階で接近アラートを自動メール通知します。デバイス側の追加設定なしで、住民・農家・自治体担当者への早期通知体制を即時に構築可能です(任意形状エリアの進入・離脱を検知するジオフェンス機能は近日提供開始予定)。

追い払い検証

追い払い施策の効果検証

花火・モンキードッグ・電気柵・追い払い隊などの施策実施前後で、サル群れの行動変化を高頻度モード(GPS測位2分・送信5分間隔)でモニタリング。再侵入までの時間や移動経路の変化を客観的に評価できます。

季節移動

季節移動経路の特定

厳冬期の越冬地、夏季の高標高利用など、ニホンザル群れの季節移動経路を年間データから抽出。被害発生時期の予測と先回り対策に活用できます。

群れ管理

複数群れの個体識別と管理

1自治体内の複数のサル群れに装着し、群れごとの行動・出没エリアを識別。アニマルポータル上で複数個体を同時可視化し、優先対応すべき群れを特定できます。

研究連携

大学・研究機関との共同研究

ニホンザルの群れ構造、季節行動、人為的攪乱への応答などの研究テーマで、大学・研究機関にもご利用いただいています。京都大学発のメーカーとして、研究設計段階からのご相談に対応します。

サル対策におけるGPS首輪 ― 通信方式による違い

サル用GPS首輪は通信方式によって運用感が大きく変わります。サル対策現場で特に重要となる観点で整理しました。

サル対策での評価観点基地局型サル用GPS首輪LTE-M型サル用GPS首輪(LoggLaw G2C)
群れの広域移動への追従基地局範囲外ではデータ欠落LTE-Mカバレッジ全域で継続取得
追い払い直後の挙動把握送信間隔が固定の機種が多い最大GPS測位2分・送信5分の高頻度モードに遠隔切替
再捕獲負担(電池)電池切れ時に再捕獲が必要太陽電池搭載で再捕獲を最小化
自治体側のインフラ中継基地局の設置・電源・保守クラウドのみ、現地インフラ不要
住民通知への活用リアルタイム性に制約リアルタイム共有・複数個体管理に対応
補助金機種による鳥獣被害防止総合対策交付金の対象

※ 上記は通信方式の代表的な特性に基づく一般的な整理であり、特定メーカーの製品仕様を網羅したものではありません。

全国の自治体・研究機関でのサル対策導入実績

25
都道府県で導入
65+
自治体・研究機関・企業
675+
アニマルポータルユーザー

当社のサル用GPS首輪「LoggLaw G2C」は、2026年5月時点で全国25都道府県・65以上の自治体・研究機関・企業でご利用いただいており、ニホンザルを対象とした獣害対策・行動研究での導入実績が多数あります。

鳥獣被害防止総合対策交付金の対象

農林水産省「鳥獣被害防止総合対策交付金」の対象製品です。市町村が策定する被害防止計画に基づき、サル用GPS首輪「LoggLaw G2C」の導入経費を交付金で賄える場合があります。詳細は所管課・農政事務所までご確認ください。

アニマルポータル ― サル用GPS首輪の運用クラウド

サル用GPS首輪 LoggLaw G2C で取得したデータは、当社クラウド「アニマルポータル」上で地図可視化・行動圏(KDE)算出・複数群れの同時管理・目撃情報共有・捕獲報告管理が可能です。守りたい地点への接近を3段階距離(緊急300m / 警戒600m / 注意1,000m)で通知する接近アラートを標準搭載。CSV / GeoJSON エクスポート、PDF レポート出力にも対応し、既存 GIS 環境との併用も容易です。なお、任意形状エリアの進入・離脱を検知するジオフェンス機能は近日提供開始予定です。

アニマルポータルの詳細

サル用GPS首輪 よくあるご質問

サル用GPS首輪は何頭に装着すれば群れ全体の動きが分かりますか?+
ニホンザルは群れで行動するため、群れの中の1〜2個体にサル用GPS首輪を装着すれば、群れ全体の行動圏・移動経路を高い精度で推定できます。大きな群れや、複数の小群に分裂する可能性がある場合は、装着個体数を増やすことをご検討ください。
サル用GPS首輪は何年使えますか?+
LoggLaw G2C サルモデルは太陽光発電なしの状態でも約1年運用可能で、太陽電池による充電を組み合わせることでさらに長期間の連続運用が可能です(GPS測位12回/日、データ送信1回/日の条件時)。首輪ベルトはコットン製で、自然劣化により2〜3年程度で自然脱落する設計です。
追い払い直後のサル群れの動きを高頻度で追跡できますか?+
可能です。LoggLaw G2C は LTE-M 経由で送信間隔を遠隔から切り替えられます。標準は1日数回ですが、追い払い施策の前後では最大GPS測位2分間隔・送信5分間隔の高頻度モードに切り替えることで、再侵入までの時間や移動経路の変化を詳細に追跡できます。
ニホンザルへのGPS首輪装着で動物福祉上の配慮はありますか?+
サルモデルはニホンザルの体格・行動特性を踏まえた専用設計です。装着個体の体重比、首周りの装着方法、コットン製ベルトの自然脱落設計など、動物福祉に配慮した運用が可能です。実際の装着にあたっては地域の動物実験倫理基準・関係法令に基づく手続きが必要となります。装着方法のご相談も承りますのでお問い合わせください。
サル用GPS首輪の導入に補助金は使えますか?+
農林水産省「鳥獣被害防止総合対策交付金」の対象製品です。市町村が策定する被害防止計画に基づき、サル用GPS首輪の導入経費を交付金で賄える場合があります。詳細は所管課・農政事務所までご確認ください。
サル用GPS首輪のデータは住民通知に活用できますか?+
可能です。アニマルポータルの「接近アラート」機能で、自宅・畑・集落などの守りたい地点を登録すると、サル群れが 緊急300m / 警戒600m / 注意1,000m に接近した時点で自動メール通知が届きます。判定はクラウド側で行うためGPS首輪側の追加設定は不要で、既存の装着個体すべてに即時適用できます。同一地点・同一個体の連続通知を抑えるクールダウン設定も可能です。なお、任意形状エリアの進入・離脱を検知するジオフェンス機能は近日提供開始予定です。
基地局型のサル用GPS首輪と何が違いますか?+
基地局型(VHF / 920MHz中継)はサル群れが基地局の通信範囲外に出るとデータ欠落が発生しやすく、自治体側で基地局の設置・電源・保守を担う必要があります。LoggLaw G2C は LTE-M 携帯網へ直接データ送信するため、サルの広域移動にも追従でき、追加インフラも不要です。

サル用GPS首輪の導入をご検討の自治体・研究機関ご担当者様へ

対象群れの数・出没エリア・運用体制に応じたサル用GPS首輪のご提案、補助金活用のご相談、現地での実証実験のご相談まで承ります。まずはお気軽にお問い合わせください。