主要な発見
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放流したジンベエザメの“目線”映像に、周囲を泳ぐキハダと思われる魚や他の魚が記録され、野生復帰直後の周辺の生物相が可視化された。
- 2
装着個体が深度約150mまで潜水していたことが確認された。
- 3
カメラロガーを「一定時間後に切り離して浮上・回収する」運用で、放流当日に映像データの回収に成功した。
調査の概要
対象は大阪海遊館海洋生物研究所 以布利(いぶり)センター(高知県土佐清水市)で飼育していたジンベエザメ。2023年9月に調査用機器を装着して放流した。
本調査は神戸大学 海洋政策科学部と共同で実施。ジンベエザメの回遊経路調査は2011年から北海道大学とも共同で行われ、フィリピン方面への回遊や深い潜水が報告されている。
使用機材と役割
当社ニュースによれば、本調査でカメラロガーとして用いられたのは当社の水中ビデオロガー「LoggLaw CAM」。動物装着型で、放流個体の一人称(動物目線)映像を記録する。
位置・深度を記録する衛星タグと組み合わせることで、「どこを・どの深さで泳ぎ・何を見ていたか」を結びつけて解析できる。飼育個体の野生復帰後の行動を、装着カメラで直接観察できる点に意義がある。
意義・なぜ重要か
飼育下のジンベエザメを野生に戻し、その直後の行動と周辺環境を動物装着カメラで記録できたことは、保全と生態研究をつなぐ貴重な試みである。
当社のビデオロガーが、水族館と大学による大型回遊魚の共同研究に活用された事例となった。
共著者・連携機関
- 大阪海遊館海洋生物研究所 以布利センター(飼育・放流)
- 神戸大学 海洋政策科学部 ― 岩田先生(カメラロガー)
- 北海道大学 ― ジンベエザメ回遊経路調査(2011年〜)
出典
海遊館 公式ブログ(2023年11月11日)
https://www.kaiyukan.com/connect/blog/2023/11/post-2510.html関連する製品・活用例
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解説・執筆
京都大学大学院情報学研究科出身、UC Santa Cruz 環境学部卒。日本発のバイオロギング機器メーカー Biologging Solutions株式会社の共同創業者として、自治体・大学・国際コンソーシアムへの当社製品の導入を推進している。
南極でペンギンに装着したビデオロガーによる行動研究をはじめ、自身もバイオロギング研究者として現場経験を持つ。Biologging Solutions株式会社の共同創業者として、研究現場のニーズに直結する小型データロガー・GPS首輪・ビデオロガーの開発を主導している。